私たちの思い

 

けいちゃんのこと

この子との出会いは、梅雨の時期なのに台風がきて警報がでて学校などがお休みになった日でした。

ある人からの情報で黒ラブの女の子が警察に保護されて、すでに管理センターに送られたことを聞きました。

管理センターに行っても全ての子を引き取ることが出来ない矛盾を抱えながらも、メンバー4人で迎えに行きました。その黒ラブが繁殖犬であったらしいこと、そしてかなりひどい状態にあることを警察から聞いていたので、せっかく生まれてきた命がただ繁殖だけのためだけに生かされ、何の楽しみも知らないで、病気になり棄てられ処分されようとしている事に腹立たしさと悲しみだけがありました。

そこで初めてあったけいちゃん(警報の出た日に出会ったのでけいちゃんと名づけました。)は、正視出来ないほど痩せて骨の標本のようでした。そして何頭も赤ちゃんを産まされたおっぱいは垂れ下がりその先にはピンポン玉のような腫瘍が何個もぶら下っていました。きっと棄てられ山をさまよったせいか、1度も散歩したことがないような足の肉球は柔らかく血だらけでした。おっぱいの先の腫瘍は良性で切除出来ましたが、後ろ足の先は悪性の癌に侵されていました。切断しても少しの延命が期待できるかどうか分からない状態でした。私たちはけいちゃんの残りの犬生を楽しく、わんちゃんらしく生きれるように足の切断をしない結論を出しました。

それからけいちゃんは残りの数ヶ月をみんなのそばで甘えて、おやつをねだり、朝夕お散歩をして、他のわんちゃんと遊び、ワンワンと時には吠えて、本当に犬らしく生きました。日1日と、管理センターで見た全てを諦めきって何も映ってない様だったけいちゃんの瞳に輝きが出てきたことに驚きました。写真はしっぽをブンブン振っている笑顔のけいちゃんです。

人間の勝手でけいちゃんのような子がたくさんいること、そしてあの日管理センターで聞いた、助ける事が出来なかった犬たちの哀しい声を忘れることなく、犬や猫たちが幸せな目の輝きを失わずに一生を送れるように、私たちは一人では小さな力を重ねて頑張っていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

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